「高知、札幌、名古屋でコロナ禍のよさこいを比較する」

コロナ禍で日本各地の祭り・イベントが中止になるなか、

高知発祥のよさこい祭・よさこい系イベントも大きな痛手を受けた。

6月に札幌市で開催の第29回YOSAKOIソーラン祭りは、4月3日に中止を表明。

一方で、本来の祭り期間中であった6月10日から14日にかけては、

過去の映像や投稿動画・メッセージを紹介する形で、

学生実行委員会が中心になってバーチャルYOSAKOIソーラン祭りが放送になった。

8月9日から12日にかけて開かれる予定だった、

高知のよさこい祭りも4月27日も67回で初めての中止発表。

その後、高知ゆかりの有名振付師のみなさんらによる「よさこい8」や

商店街・競演場の関係者ら有志による「みんなでよさこいプロジェクト」が、

オンラインなどで盛り上がった。

また、名古屋で8月下旬に開かれてきたよさこい系イベント・にっぽんど真ん中祭りは、

6月2日に今年の第22回はオンラインで「テレどまつり」として開くことを公表。

8月28日から30日にかけて「You Tube会場」「ニコニコ動画会場」の二つの会場で開催し、

テレどまつり大賞(内閣総理大臣賞)に大阪市の「嘉們-KAMON-」を選んだ。

コロナ禍という危機のなかで、それぞれの祭り・イベントの成り立ちや性格の違い、

そして主催団体のあり方の対比が、よさこいの世界でも出ていたように感じた。

 

来年の夏は、それぞれの町でいつも以上の賑わいを見せる祭り・イベントが

実現されるよう願ってやまない。

 

川竹 大輔