社会を変える高校生のチカラ

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「最近の高校生はすごい!」
と感じる場面に出会うことが多いと思いませんか?

高知新聞には「高校生が開発した商品が販売されました!」という記事を見かけることが多くなりました。私の仕事の世界においても農業や商業、ときには工業の分野の高校から依頼を受けて、地元企業につないで商品開発を行ったり、卒業後の進路に対するイメージを高めるための講師を務める場面が数年前から増えてきました。

今年の3月、NPO高知市民会議が運営する土佐志民大学にて
「高校生を卒業する今だからこそ高知を想う」と題して公開講座をおこなった時のことです。ちょうど3月は卒業を迎えるシーズン、高校生の皆さんはそれぞれの進路が決まって新しいステージへと進む直前の季節です。
壇上に話し手として登場したのは、いずれも高知県内の高校3年生6人。それぞれの高校は女子校、山間部の高校、商業科といずれも個性あふれる高校生たちです。司会進行も高校生が務めます。

トークテーマは「卒業後の進路」として、進学するのか就職するのか、そして高知県内に引き続き残るのか県外に出るのか?について、登壇6人のまさに今体験していることを話してもらいました。
6人ぞれぞれの価値観があって、県外の大学に進学するための親を説得した努力のこと、地元の企業に就職することで高知の経済に貢献できると考えていること、など高校生らしくあるような、でももうひとりの人生を確実に歩んでいることを聞いていて感じました。
その中でも印象に残った言葉を3つ紹介します。

「自然を楽しむ野外活動団体に所属して、自分たちの地域にある自然と向き合ってきました。大人と一緒にその活動に参加することで、自分が生まれ育った地元の自然の豊かさに気づきました。通学路の横にある川の水のきれいさ、部活の帰り道が真っ暗なのも中学生までは嫌だったのが、高校生になってからの活動のおかげで自然が豊かな証拠として感じる自分に出会いました。僕は自分の生まれ育った地元が大好きです。」

「私は女子高生です。JKと言われていますが、これはブランドです。高校生が地域で活動すると地域の皆さんは受け入れてくれます。失敗も許されます。だから、私たち女子高生(JK)も男子高校生(DK)もそのブランドをもっともっと使うべきです。そんなブランドがあることに進路選択を迫られた3年生になって初めて気づきました。高校生の皆さん、ぜひこのブランドの価値に気づいて下さい。地域活動や自分がしたい活動にこのブランドを使ってもっと参加しましょう!」

「自分が選んだ地元の会社は、そこの社長さん自らが社員の皆さんと一緒に地域活動に参加をしていて、一緒になって楽しんでいるその姿に惹きつけられて、この社長と一緒に仕事をしたいなぁ・・と思って入社を決めました。」

高校生の視点、いかがですか?
そして高校生のすごいところは、短い時間でどんどん成長することです。これらの発言は事前に打ち合わせしていたことでもなく、6人それぞれが話題の流れに合わせて発した言葉です。
今回の公開講座には40名ほどの参加者の方がいましたが、その皆さんの目の前で自分の感性に向き合い、自分の言葉で感じたこと、これまでの経験から紡ぎ出した言葉をこのように述べてくれたのです。

登壇の高校生が通う学校の先生や保護者の方が来て下さっていて感想を伺うと、
「学校での3年間で見ることが無かった姿と言葉に驚きました。」
「自分の考えをあまり言うことが無かったのですが、今日はあそこまで思いっきりよく言うなんて・・親としてもびっくりしました。」
という驚きを話して下さいました。

未来の高知をいろいろな形で担うことになる今の高校生たち。
学校内はもちろん、地域で大人たちと交流しながらたくさんの経験を積み、新しい自分に出会いながら成長をして、未来の高知を主役として活躍することを今の高知を背負う大人として期待しています!!

理事長  東森 歩