コロナ禍における地域活動

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私は高知県から、コロナ禍で停滞している中山間地域の活動再開に向けた

コロナ対策アドバイザーの仕事をいただき、西は沖ノ島から東は東洋町、山間部は大川村白滝、

馬路村魚梁瀬など、高知県の隅々に足を運び40か所以上でアドバイスを行ってきた。

中山間地域を訪問する中で、コロナ禍によって地域活動が崩壊に直面しているという危機感を

強く持っている。報道とりわけワイドショーでは医療と経済の側面で取り上げることはあっても、

地方の地域の視点で語られることはない。

 

地域で見聞きするのは、コロナ禍で高齢者向けのサロンやカフェが中断することによって

家に引きこもり「認知症が進行した」「生活不活発病で身体機能が低下している」「うつ症状が出た」

という福祉関係者の声だ。誤解を恐れずに言えば「コロナ感染死」よりも「コロナ関連死」のリスクが

上回ると感じている。間接死は目に見える数字で表れにくいため、あまり議論されていないが。

コロナ対策アドバイザーとして

①周辺自治体での感染が一定押さえられている。

②活動場所が不特定多数の利用ではなく地域の人しか利用しない施設。

③マスク着用、換気などの一定の対策が可能の条件があれば感染リスクは低く抑えられるので、

コロナを恐れるだけでなく、高齢者への影響、地域の将来を考え、

活動を再開するようアドバイスをしている。

 

地域イベントも然り。令和2年度は多くの地域活動が中止を余儀なくされた。

ワクチン接種が始まったとは言え年内はウイズコロナが続くとする見方もある。

そこで地域の人に問いかける。地域イベントを2年続けて休んで3年目に再開できる?

大半の人は首を横に振る。高齢化の進む地域は崖っぷちで地域活動を行っている。

休んだ分だけ高齢化が加速しモチベーションが持たない。

地域イベントが再開ができないというということは地域活動が崩壊にまでつながる。

その影響は都市部と違って一過性ではすまない。

コロナは怖いけれど地域崩壊も避けなければならない。

感染リスクを冷静に評価して地域の将来も考えながら判断してほしいと思う。

 

もう一つ地域を回って感じたのは、差別や排他性は人の恐怖や不安につけこんでくる。

犯人探しや誹謗中傷が出た時点で「コロナに負けた」と思っている。

感染者をゼロに抑えることだけがコロナに勝つことではないと思う。

コロナの時代だからこそ思いやりと優しさが求められている。

40か所の地域を訪問する中で自身も多くの学びを得たコロナ対策アドバイザーでした。

 

 

 

 

理事 山崎 水紀夫