多文化共生のまちづくりについて

最近よく「多文化共生」という言葉を耳にします。

「多文化共生」とは、異なる国籍、民族、文化を持つ者同士が認めあいながら地域社会を築いていくということだそうです。言われてみると高知でも留学生から普通に暮らす方まで、外国の方が増えてきているように感じます。そうなると今後は、異なる背景を持つ者同士が協力し合って、それぞれの地域で「まちづくり」をすることもあるでしょう。

先日、留学生を受け入れている学校と、県内の外国の方のサポートをしている団体で、ともに暮らすことについて話を聞かせていただく機会がありました。その中で、外国の方との関わり方について、いくつか参考になる話がありました。

ひとつは、私たちが、外国の方に不安を抱くように、彼らも不安を抱いている。だからこそ小さなことでかまわないので「ふれあい」の機会が大切だということ。もうひとつは、外国の方とコミュニケーションに、英語は必須ではないこと。日本で暮らす外国の方で英語が話せない方は多く、むしろ彼らがより理解しやすい、簡単な言葉と文章で会話する「やさしい日本語」というツールが注目されているそうです。

多文化共生とは、相手を自分と同じ人として、少しの気遣いを織り交ぜながら、普通に接することなのかもしれないと思いました。

理事 北川 力