県の受託事業である「多機能型保育支援事業」(通称「らい~な」)は今年度で10年目となります。(県下で20保育園が実施)
「らい~な」は保育園が地域の子育ての拠点となって「地域ぐるみで子育てを応援すること」を目的とする事業で、保育園の開催するサロンや園庭開放等に集う子育て親子をともに応援してくれる地域の民生委員、主任児童委員や子育て支援団体等との交流の場を広げていく事業です。
子育て家庭に「らい~な」の活動を知ってもらうために、参加保育園の園庭開放や子育てサロンなどの予定を掲載したイベントカレンダーの発行(毎月)、SNS(InstagramやLine)を活用した情報発信、また事業を広く知ってもらうための広報誌「らいーな通信」の発行(年1回)など様々な広報活動を行っています。
また、今年も高知市の江ノ口地区と潮江地区で地域住民と「らい~な」の保育園等がともに子育て応援イベントを開催し、多くの親子が参加してくれました。
さて、私ごとになりますが、先月、初孫の七五三のお祝いをしました。
下の孫も1月に生まれたので、今年は県外に住む娘の手伝いに何回か出向きました。私も両親に子育てを助けてもらったのでその恩返しと思って、娘からのSOSがあった時には「なるべく助けてやりたい」「子育ては一時のことだから」と仕事の合間をぬってせっせと通っています。
そして今更ながら親や親せきが近くにいない中で子育てするのは大変なことだと痛感し、「らい~な」の存在価値を改めて認識しました。
「地域で子育てを応援」という視点は、子どもの成長を見守るだけではなく、親の安心や地域との絆を育むという意味もあります。
先日「らい~な」の保育園でお会いしたお母さんが、スーパーで会った地域の方に「子どもさん大きくなったね!」と声をかけてもらったことがとっても嬉しかった、と話してくれました。
この小さな声かけこそが「地域で子育てを応援」することであり、今後も引き続き「らい~な」の輪を地域に広げて行きたいと思ったことでした。
理事 田中 佐和子
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