公務員を振り出しに、タウン誌の編集、映画館のもぎり、作家秘書…と様々な職に就いてきましたが、気がつけば現在の認定NPO法人高知こどもの図書館の司書業が、一番長い職歴となりました。
この18年間で「司書になってよかった」と思わせてくれた絵本や児童文学が何冊もあります。印象深い言葉にもたくさん出会うことができました。「子どもの本なのに?」と不思議に思われるかもしれませんが、子どもの本だからこそ、数多くの心に響く作品や言葉に出会えたのではないかしら、とも思います。
そしてもう一つ、この18年間に出会えた宝物が、NPOの仲間たちです。こどもの図書館開館時は、まだまだNPOに対する理解も浸透しておらず、それどころか、肝心の自分たちも「NPOとは?」と、悩み、学びながらの日々でした。
そんな時の心のよりどころが、様々な会で一緒になる他のNPOの仲間たちでした。会計処理の煩雑さ、申請書や報告書作成の苦労のあれこれを話すうちに、気持ちは晴れ、別れる時には明日も頑張ろうと思えるのでした。
この度、NPO高知市民会議の理事の一員となり、これまでとは違う視点からNPOに関わる機会をいただきました。縁の下の力持ちになれればと願っています。どうぞよろしくお願いします。
理事 古川 佳代子