42.195kmフルマラソンは自分を試す絶好の場

2014年2月に開催第2回目となる「高知龍馬マラソン」に出場して以降、これまでの5年間で計12回フルマラソン大会に出場してきました。

高知龍馬マラソンに6回出場した他、東京マラソン、大阪マラソンなど国内大会やホノルルマラソンやアメリカはシアトルでのマラソン大会にも出場しました。

始めた当初のおよそ2年間は5時間の壁に苦しみましたが、フルマラソン4回目で4時間台で走れるようになり、その調子が現在も続いています。

 

フルマラソンは42.195kmを自分の足で走りきるスポーツです。

冷静に考えたらとてつもないことです。

42歳の時が人生初めてのフルマラソンでしたが、「40km」という距離表示を見たときに涙が出そうになるほど、人が走る距離としては本当に長い!のがフルマラソンです。

ですので、私はこう考えながら走っています。

「10kmを4本、その後に2kmとちょっとを走ったらゴールする」

「終わらないマラソンは無い、苦しいけど走り続けたら必ずゴールできる」

このイメージを頭の中で何回も何回も繰り返しながら、ゴールを目指して走り続けるのです。

フルマラソンの苦しさというのは、心臓の脈拍が上がるような苦しさではありません。

足裏や関節の鋭い痛み、筋肉のエネルギーが心底尽きてしまってもうどうにもこうにも足が前に出ない、「もうやめよう・もうやめたい」という心の葛藤と闘い続ける苦しさなのです。

そこで、

自分の心のささやきに負けてあきらめる自分になるのか?

あるいは、

ささやきに打ち勝って走ることを止めない自分がそこにいるのか?

この葛藤は苦しみであると共に、自分を試す絶好の場でもあるのです。

 

フルマラソンは日常生活でできる「エベレスト登頂級大冒険」だと私は考えています。

エベレストに登らなくても、そして冒険しなくても生きていくことはできます。

でも、一度きりの人生、やらなくていいことをやってみて自分がどう反応するのかを試す場があってもいいじゃないですか、と考えて私はフルマラソン出場を続けています。

自分で自分にハードルを課して、それを乗り越える自分がいる、そういうことができる自分でいたい、と想っています。

 

これだけエネルギーを消耗する挑戦ですので、もうちょっと痩せてもいいように思いますが日頃の食事が美味しくてその気配はありません。笑

苦しくも楽しく走ることができて、日頃の食事も美味しく楽しめるフルマラソンの効果、NPO活動でご縁のある皆さんにもぜひ経験して頂きたいと思います。

理事長  東森 歩