日本の子どもは「自己肯定感」が低く、日本人は「自己肯定感が低い国民」と言われています。
私はNPO活動13年の中で、延8000人を超える子どもたちと出会いました。
その中で、自己肯定感が育たない理由や、どうすれば自己肯定感が高まるのか、
興味を持って取り組んできました。
子どもの自己肯定感が育たない原因は、大きくは2つあって、
ひとつは《見本となるべき大人の自己肯定感が低い》こと。
もうひとつは《子どもが自分の肯定感を育てるための体験が少ない》ことです。
自己肯定感は、自分以外の誰かから与えられるものではありません。
他人からもらった肯定感は、他人によって奪われてしまうからです。
なので、本当の意味での自己肯定感は、自分の中にある「自己肯定の種」を
自分で育てていくことで養われていきます。
自己肯定感を高めるためには、「自分の強みを認識する」ことが大切ですが、
今の子どもたちは、認識するための活動が、このコロナ禍でさらに制限されています。
そのため、《経験がない→自信がない→失敗する→チャレンジしない→経験がない》と
負のスパイラルに陥り、自分を信じられなくなったり、
自分を価値のない人間だと思い込むようになります。
子どもたちは、様々な体験から得た経験や感情などで「自分」という存在を形作っていき、
その過程で肯定できる自分を見つけることができるのです。
危険から子どもを守るためにと規制などかけていくのは、
世の流れ的には仕方のないことなのかもしれませんが、
それでも体験できる機会は絶対に必要です。
NPO高知市民会議では、子どもが自分たちの街を作り上げる
「とさっ子タウン」を毎年開催していますし、
私が所属しているNPO法人GIFTでは、地域の子どもたちが企画し運営する自然体験型イベントを
昨年の夏から始めました。
また、多くの団体が活動の中で、体験の機会を作ってくれています。
子どもたちの周りにいる大人が、やりたいことにチャレンジしながらイキイキと毎日を過ごし、
人生を謳歌すること。
そして、子どもたちが自由に体験する機会をつくることを、
私たちの責務と自覚し行動していけたなら、
自己肯定感なんてものを気にしなくていい日がきっとくると思います♪
※本人画像は、NPO活動を始めた頃の若かりし日の私(35才)です。
副理事 眞鍋大輔