「えっ、高いな~」
NPOというフィルターをかけながら見積書を読む発注者側。
地域のオモイをカタチにしていくためのNPO、継続性を担保していくために様々な手法をとる。寄附や会費で賄う団体、補助金や助成金に頼る団体、事業収入や自主事業で運営する団体、様々である。
そして、そのときに必ずと言っていいほど立ちはだかる障壁、それがNPO価格である。避けて通れない甲と乙の関係、多くの場面でNPOへの対価を低くみられる。中でも人件費単価や諸経費率。甲側には非営利、ボランティアという固定概念があり、一般企業や団体より安価でいいという考え方がどこかにある。
そもそも、非営利活動団体は“利益を目的としない”ことであって、“利益を生んではいけない”ことではない。NPOには、優れた技術や、企業/団体に負けず劣らずの営業力や企画力などを持つ団体は多い。補助金や助成金を獲得しながら、あるいは委託事業を受託し、そこで得た収益を特定非営利活動費や団体維持のために充てながら地域に貢献していくのである。
NPO関係のみなさん、もっと声を荒げてもいいのではないだろうか。
理事 四宮 成晴