予土線(宇和島-窪川)各駅停車の旅

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午前6時前。窪川行の予土線始発列車に乗るため、早朝の宇和島駅にやってきた。

予土線は高知県四万十町と愛媛県宇和島市を結ぶ路線である。宇和島から窪川まで、各駅停車でゆっくり走って3時間かかる。

予土線は観光客を誘致するため、面白い列車を走らせている。その一つが今朝の始発列車「鉄道ホビートレイン」だ。0系新幹線を模していて、車内には本物の新幹線座席もある。

午前6時4分。始発列車は約20人の乗客とともに出発した。ほぼ全員が鉄道ファンだろう。途中で日の出を迎え、正面から朝日を浴びる。高知県に入ると、江川崎駅や土佐大正駅で15分程度停車する。乗客はホームに降りて、記念撮影にいそしむ。

私もカメラを構えていると、運転士さんが降りてきて、「写真撮りましょうか?」と声をかけてくれた。こんなうれしいことは初めてだ。ローカル線ならではだろう。

予土線の高知県区間は、四万十川に沿って走り、鉄橋を渡ってトンネルを抜ける。線路が国道より高い位置にあり、キラキラ光る川面がよく見える。川と山々と空が美しい。

長く高知県人として暮らしてきたが、恥ずかしながら予土線には今回初めて乗った。こんな素晴らしい路線には、これからも時々乗りたい。そして、この先もずっと残ってほしい。

理事 仙頭 正輝