しまんと流域農業プロジェクト・しまんと分校建設運営事業

プロジェクト実施団体:特定非営利活動法人RIVER

3-7
支援総額
10,028,000
33%
目標金額 30,000,000
支援者数
5

募集終了まで

終了
実施期間:2022/12/21~2023/06/30
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地域の課題である一次産業の後継者不足や観光産業の衰退等に目を向け、人材育成を通じた体験型の「しまんと分校」研修施設を建設し、「自然が資本」となる地域の未来に繋がる取り組みを実現します。

◯特定非営利活動法人RIVERの設立経緯

四万十町十和地域は、今から50 年前には十川農協(現高知県農協十和支所)が中心となり「複合経営」による農業経営の仕組みを作ってきました。中でも椎茸栽培においては、全国市町村別生産量日本一に二度も輝いた実績を持ち、その他にも茶、栗、木炭等の年間を通じた農業経営の全国モデルにもなっていました。まさに「自然が資本」の暮らしを営んでいた当時は、いま振り返ると最先端の取り組みでもありました。

 

 

しかし、その生産量日本一を誇った椎茸も、昭和60 年代からの海外輸入等による価格低迷、栗に至っても台風の被害による生産量の低下によって一気に後継者が減り、合わせて高齢化が進むなどして過疎化の一途を辿ります。

 

 

そんな最中の平成6 年(1994年)のこと、四万十川中流域(大正町・十和村・西土佐村)が出資する形で、第三セクターの株式会社四万十ドラマ(以下、四万十ドラマ)が立ち上がります。その会社では、四万十川中流域の課題解決による取り組みを行うとともに、新たな産業つくりを目指す取り組みを始めました。
地域にある素材を活かした商品開発を進め、開発した商品は100アイテムにのぼります。地域連携を兼ねた広井茶生産組合とのタイアップでは、「しまんと緑茶」や「しまんと紅茶」のシリーズ商品を次々と開発し、実はお茶処の四万十の魅力を発信してきました。

 

 

また、四万十川流域で栽培された栗に「しまんと地栗」と名付けてブランド化にも着手し、栗生産者の価格アップやこだわりの商品開発、自社工場での製造商品を全国に発送するなどして四万十のファンづくりにも努めてきました。

 

 

それらの一次産業を主とした製造販売以外にも、暮らしや自然に目を向けた活動として2003年に誕生したのが「しまんと新聞ばっぐ」の活動です。
新聞紙とでんぷん糊だけを使って作る、エコでアートな新聞ばっぐは、その作り方よりも「考え方」を広める事に重きを置き、全国に同じ志をもつ700名のインストラクターも輩出。2021年6月にはイタリアのミラノサローネにてWSも開催するなど、今まさに、世界規模で取組むSDGsの観点からも注目されている活動にと成長を遂げています。

 

 

この新聞ばっぐ活動等をきっかけに、SDGs部門を担う組織として「特定非営利活動法人RIVER」(以下RIVER)を設立。活動の普及などの経済部門を四万十ドラマが担う事で、役割を分け連携する二つの事業者として並行して活動を続けています。

 

 

 

 

◯地域課題・取り組み

 現在四万十町十和地域では、生産者の高齢化や後継者不足による一次産業の衰退が著しく、残念ながら耕作放棄地や遊休農地が増え続けています。今後ますます、その農地を守っていくことが難しくなることが予想されるため、新たなきっかけを必要としています。

 

 

また、資源の目減りとともに観光産業にも同様にかつての賑わいはなく、元々少なかったコンテンツにも工夫を凝らすべきだと様々な声があがっているのが現状です。

 

 

そこで、体験型の学びの場「しまんと分校」研修施設を建設し、そのコンテンツとして、一次産業の人材育成、観光産業の魅力を掘り下げる仕組みづくりによって課題解決に挑戦することを決意しました。

 

◯「しまんと分校」とは

「しまんと分校」とは、農業研修の受入れや社員研修の施設でありながら、“その土地の人に会いに行く”観光の場でもあります。まずは、清流四万十川のほとりに10 名ほどが宿泊できる施設を作り、四季を通して四万十の豊かさを感じながらの社員研修や農業研修のカリキュラムで、「実技と座学」を楽しく学べる新たな拠点をつくります。そうすることで、四万十町十和地域の活性化も合わせ、一次産業の課題解決、観光産業のコンテンツ構築も目指していきます。

 

 

「しまんと分校」の目的はまさに、「自然が資本」をコンセプトとした「人材育成」と「継承」です。
様々な産業が衰退して過疎化が進み、土地は荒れ果て四万十の風景が悲しく映り始めたいま、それが再び豊かなものになることを願って、私達はここ四万十に2023年秋を予定に「しまんと分校」を開校します。

 

 

少子高齢化や人口減少に伴う地域産業衰退においては、全国どの地域でも課題と言える昨今ではありますが、これまで長い年月私達の暮らしを支えてきた清流四万十川への御礼返しの想いも込めて、いまやらなければ未来はないと信じて挑戦して参ります。
この「しまんと流域organicプロジェクト」活動に、ご賛同頂ける皆さまからのご支援を心よりお待ちしております。どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

■しまんと分校カリキュラム(予定)

 

■しまんと流域農業organicプロジェクトの考え方

◯スケジュール・寄付の使い道

〇「しまんと分校」研修施設の建設
2022年11月~2023年6月 実施設計
2023年7月~2024年2月 しまんと分校建設
2024年春 しまんと分校オープン

〇受入れプログラム開発
2022年11月~2023年3月 農業研修プログラム開発・SBA取得プログラム開発
2023年4月~2023年9月  新規事業マーケティング及びモニタリング

 

 

※  SBAとは、四万十川流域に住む地元の方が先生となり地元の技術や知恵を教える講座=ゼミです。
1 泊2 日で実技と座学を受けると1 単位が取得でき、10 単位取得すればSBA 取得認定となる仕組みとなっています。例えば、実技では川漁師と一緒に「鮎を網で取る方法」の実技を学び、そして「四万十の鮎の生態等学ぶ」座学を行います。

 

 

頂いた寄付は「しまんと分校」の設計及び建設費に活用させていただきます。

 

 

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プロジェクト名:しまんと流域農業プロジェクト・しまんと分校建設運営事業
実施期間:2022/12/21~2023/06/30
目標金額:30,000,000