今の地域や社会に足りないことに気づき、様々な分野でサービスを開発・提供しているのがNPО(民間非営利組織)といえます。
そして、サービスの開発・提供と合わせてもう一つ、NPOの大事な役割といえるのが「代弁」機能だと考えます。
・障害者支援のNPOが障害のある人の想いやニーズを代弁する。
・子ども支援のNPOが子どもの声や気持ちを代弁する。
・過疎地域の活性化を図るNPOが地域住民の願いや価値を代弁する。
多種多様なNPOが何のために生まれ、活動しているかといえば、よりよい社会を創造することだと思います。
行政や企業のサービスだけでは行き届きにくい課題や、マイノリティ(社会的少数派)への課題に向き合っているのがNPOです。また、地域や利用者等と密接に関わっているのがNPOです。そんなNPOが活動対象としている人たちの「声」を代弁し、社会にメッセージを発信していくことはますます重要になってくるでしょう。
代弁の具体的な方法は、様々な媒体を活用した広報や学習会、そして行政への政策提言などがありますが、どう効果的に発していくかをあらためて組織で考えていく必要があります。
NPO高知市民会議の役割の一つは、市民活動に取組む人たちの「代弁」です。
副理事長 半田 雅典