今年、猛暑続きの後にやってきた台風。その影響で高知市にも98豪雨を思い起こさせるような大雨が降った。
98豪雨のあの日、私は高知城ホールで研修を受けていた。なかなか止まない雨。窓に激しく打ち付ける雨音は次第に不安を募らせるものだった。研修が終了し、帰宅しようと外に出た時、道路には水があふれ、自宅付近の幹線道路は冠水していた。いつもと違うゾと不安を抱えたまま帰宅。嵩上げしていた我が家は幸いにも浸水しなかったが、大津地域は水没、甚大な被害にあった。
あれから20年。地震や豪雨災害がおこる度、災害支援や災害ボランティアによる復旧支援活動がニュースとなり、避難所運営もニーズにあわせ変化。南海・東南海地震や津波を意識する。
そんな時、避難するかどうかを決断し避難できるか。被災した時自己肯定感を高めどの程度前向きでいられるか。特に、避難所で何カ月も暮らせるか。不安がよぎり、自律と自立を考えさせられる。
常に市民活動のコーディネーター役として自立し、情報提供やよりよい社会を創造するための方向性を市民に示し、市民にかわって代弁する役割を果たしているNPO高知市民会議。
私自身は、無力で愚かな自分に挫折しつつ、自分の在りようを模索している。
理事 野村 ひとみ