私がNPO法人GIFTを立ち上げたとき、「このNPOの最終目標はなくなること」としました。
なくなるとは、“NPOの活動が必要なくなる社会が実現したとき”という意味においてです。
ボランティアという言葉も使われなくなる日がくることも願って、今も活動しています。
人は、多くの他人に助けられ、支え合いながら生きていています。
コミュニティーがまだ小さかった昔は、それが当たり前にできていたのではないかと思うのです。
先日、GIFTが運営している子どもの居場所「えいや家(か)」の大学生スタッフに「どうして手伝ってくれるの?」と質問しました。
すると彼女は、「私の地元では、地域の人が学校の活動にいつも当たり前にいてくれました。それが今の私の源になっているので、そんな環境を次の世代の子どもたちにも残してあげたいです。」と話してくれました。
彼女は、大学を卒業すると地元に帰って、そういった仕事を見つけたいそうです。
私はこの話を聞いて、「その人の思いは、環境の中で育つんだなぁ」としみじみと感じました。
支え合う小さな社会の中で育ち、身につけた人の集まりであれば、NPOという存在がなくとも、ほぼ全ての社会問題は解決するのではないでしょうか。
そんな理想の社会のあり方を求めて、今日もNPO活動をがんばります!
理事 眞鍋 大輔