事務局長の井上さんにお話を伺いました。
コロナの影響を受けた事業
- 講演会(土佐の文化皿鉢)や「高知県子ども英語弁論大会」の開催ができなくなった。
- 不登校・高校中退者のための進路相談会を行うことができなくなった。
- 学び場人材バンク登録者による出前授業の開催が難しくなった。
インタビュアー 多田希実
所属:高知大学一回生
本日はよろしくお願いします!
早速ですが現在やっている、今までやってきたことを教えてください!
高知県生涯学習支援センターでは、「しばてん大学」という生涯学習を促進する事業、学び場人材バンク、学び場サーチといった事業に加え、視聴覚教材や機材、図書資料等の貸出・閲覧サービスも行っています。
では、まず初めに、「しばてん大学」について詳しく教えてください!
オーテピアで開催される「土佐の文化皿鉢」という年10回の講演会、「高知県子ども英語弁論大会」「不登校・学校中退・引きこもり支援進路相談会/一歩踏み出すためのガイダンス」等を行っています。
「土佐の文化皿鉢」にはどのような方が参加していますか?
ご高齢の方を中心に、多い時には200人の方が参加されます。
この事業を行うことによって、高齢者の方の外出のきっかけづくりにもなっていると思います。
では次に、「子ども英語弁論大会」について教えてください!
3歳から12歳の子ども達が、英語でスピーチを行います。
大勢の方の前に立ち、暗記した英語の文章を発表しますので緊張しますが、自信やコミュニケーション能力を養えると思います。子どもの人生にとって貴重な経験であると考えています。
「不登校・学校中退・引きこもり支援進路相談会」とは、どのようなことを行うのでしょうか?
主に不登校や高校中退者、引きこもりの方などの進路相談会を行っております。
また、支援団体にも来ていただき、講演会の後に参加者が各団体と個別に相談ができます。
相談会を行うにあたり、心掛けていることはありますか?
この相談会は8月の終わりに開催していますが、この時期には新学期に学校に行けないことで辛い思いをする子や、中には命を落としてしまう子どももいます。
そういった子どもたちに、「現在通っている学校だけが世界ではない、たくさんの道がある、そして新たな歩みを手伝ってくれる人がたくさんいる」と伝えるためにこの時期に相談会を行っております。
「学び場人材バンク」とはどのようなことをしているのでしょうか。
得意なことをボランティアに生かしたい方と、出前授業の講師を探している放課後児童クラブ等とのマッチングをしております。また放課後児童クラブ等の支援員さんへの講習会も開催しています。
ありがとうございました!
これからやっていきたい事業はありますか?
様々な「学習教室」の開催や、そこで活動していただける学習ボランティアの募集です。
「学習教室」とは具体的に、高知に住む外国人の方に、日本の習慣や日常の中で使用する日本語を教えることで、暮らしの中の困りごとを解消していくための支援をしていきたいです。
また、義務教育を受けることができなかった方や、義務教育期間の科目を学びなおしたいと考えている方のための学習教室も開きたいです。
ありがとうございました!最後に、このインタビュー記事を読んだ方にどのような支援をお願いしたいですか?
私達の高知県生涯学習支援センターの会員になっていただきたいです。
無理のない範囲で、私達と一緒にイベントの企画やお手伝いをしていただけると助かります。
またコロナ禍が収束しましたら、先に述べましたように高知に暮らす外国人の方や義務教育の学びなおしを希望する方のための学習教室を開催したいと思っておりますので、ご協力いただけましたら幸いです。
井上さんは、生涯学習の在り方についてとても熱くお話して下さいました。
また、そこからただ生きるだけではなく、その人が生きることに意味を感じられるように少しでも多くの方を支援したいといった熱意を感じました。
高知県生涯学習支援センターの活動に共感していただける方は是非ご支援をお願い致します。