文化交流拠点「赤れんが商家」を直して、絵金文化を未来につなぎたい!ー瓦屋根の再生と地震への備えー

プロジェクト実施団体:特定非営利活動法人すてきなまち・赤岡プロジェクト

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支援総額
197,600
9%
目標金額 2,000,000
支援者数
29

募集終了まで

2
実施期間:2022/08/25~2023/03/31
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高知特有の祭礼文化、絵金の芝居絵屏風が飾られる風景を未来につなぎたい。その一歩として、香南市赤岡町に位置する初代赤岡村長の旧邸宅「赤れんが商家」の大屋根修繕・耐震改修を行い、文化交流拠点としての持続的な活用を目指します。 本事業を通して、地域づくりの担い手の育成、木造伝統文化の継承、絵金文化を未来に継承し、地域性豊かな社会を実現します。

◯地域課題・活動背景

赤岡町は幕末に商都として栄えた町で、現在でも江戸期から昭和初期に建てられた歴史的建造物が点在しています。この町の繁栄の象徴とも言えるのが、幕末の絵師・弘瀬金蔵、通称「絵金 」によって描かれた 23 枚の芝居絵屏風です。これを夏祭りの夜に町家の軒下に飾る独特の風習が現在まで続いています。しかし、商店街の衰退や少子高齢化に伴い、年々、歴史的建造物の解体が進み、過疎高齢化も相まってお祭りの維持も困難になりつつあります。

 

町家の軒下に芝居絵屏風が並ぶ須留田八幡宮神祭

◯「赤れんが商家」とは

「赤れんが商家」は、初代赤岡村長・小松与右衛門によって幕末から明治初期にかけて建てられた、およそ築150年の歴史的建造物です。小松与右衛門が造り酒屋を営んだ後も2013年まで宗石タバコ靴店として地域の人々に親しまれてきました。しかし2013 年に空き家となり、老朽化が著しかったため、解体が進められていました。町の中でも一際大きく、町のシンボル的存在であったことや、まちづくりに尽力した村長の功績から何とか残したいと思い、所有者に願い入れ、母屋と蔵・煉瓦塀の解体を留まってもらいました。

 

昭和後期頃の赤れんが商家
現在(着工前)の赤れんが商家
建物の歴史を示す立て看板

 

◯私たちの活動ミッション

2014年、高知高専で建築を学ぶ学生たちと、ヘリテージマネージャーの資格を持つ(公社)高知県建築士会の若手メンバーが地域住民をサポートする形で、おそうじワークショップを開催。これをきっかけに「すてきなまち・赤岡プロジェクト」を立ち上げ、①まちづくりの担い手育成、②伝統木造文化の普及・継承、③絵金文化の継承の3つをミッションとして、赤れんが商家の再生・活用に向けた活動に着手しました。

2021年にはNPO法人化を行い、赤れんが商家の土地・建物を取得し、地域の交流拠点として持続的に活用することを目指してさらなる活動の推進を図っています。

 

地元中学生による古民家お掃除ボランティア
土壁塗りワークショップ
高専生による絵金祭り解説ボランティア

 

◯プロジェクト趣旨・内容

私たちはこれまで、赤れんが商家の再生プロセスを通して、上記3つのミッションを推進してきました。2021年度からは、老朽化の著しい大屋根の葺き替えと耐震補強を行い、安全性を高めることで、文化交流拠点として積極的に活用を図り、次のステップへ進むことを目指しています。具体的には、2022年1月〜3月にクラウドファンディングにより資金を募り、耐震補強計画を作成、3月に着工し、瓦を下ろして傷んだ下地の交換まで完了しました。現在は再び瓦を葺くための準備作業をしていますが、完成させるための資金が不足しています。そこで、瓦屋根の再生と耐震補強にかかる費用の一部について、ご寄付を募りたいと思います。

 

老朽化した大屋根
ボランティアの方々による瓦のバケツリレー
再生に向けた瓦の清掃
屋根下地の補修
(公社)高知県建築士会有志メンバーによる設計方針の検討
ボランティアの方々大集合

 

これらが実現することで、赤れんが商家を文化交流拠点としてより積極的に活用し、地域の文化形成に寄与していきます。また、本事業では、できる限りワークショップ形式で行うことで、より多くの人々に伝統木造建築の魅力やまちづくりに関わることの楽しさを伝え、私たちのミッションを着実に進めていきます。

 

月に1回のコミュニティカフェ
小さな芝居小屋(Washi+との共同企画)
小さなまちの小さなアート(向井山朋子ピアノコンサート)

◯事業計画/スケジュール

 これまで、ワークショップにより赤れんが商家を段階的に修繕しながら、アートイベントやコミュニティカフェなどの事業を展開してきました。本事業では、建物の安全性を高めるための部材の取り替え・補強を行い、屋根葺き工事を行なっていきます。具体的には、9月から傷んだ構造部材の取り替えや補強を行なっていきます。その後、10月頃から屋根葺きを行い、11月以降には、竹木舞・土壁による補強壁を施工します。これらの作業を、土佐伝統構法を担う職人の方々と協働し、できる限りワークショップ形式で行うことで、伝統木造文化を学ぶ場を創出します。

 

◯これまでの修繕内容と本事業内容

◯事業スケジュール

 

◯目指す未来

「23 枚の芝居絵屏風を飾ることのできる 23 軒の町家を未来につなぐ」

 

赤岡町には、23枚の芝居絵屏風が保管され、伝統的な祭礼文化として、また地域活性化の核としても重要な役割を果たしています。私たちは、この地域固有の営みが続けられていくことを願い活動しています。それは、歴史的な建物を保存することに留まらず、新たに住まいを作る時にも芝居絵を飾ることのできる、土間と軒下のある家をたてようとする市民意識の醸成や、来たる南海トラフ地震後のまちづくりをも見据えて、高知の地域文化を未来につなぎたいと考えています。

 

その第一歩として、赤岡のシンボルでもある初代赤岡村長の旧邸宅「赤れんが商家」を保存再生し、次世代の担い手となりうる地域内外の人々の文化交流拠点としての活用を試みています。

 

○赤れんが商家の将来の活用イメージ

 

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プロジェクト名:文化交流拠点「赤れんが商家」を直して、絵金文化を未来につなぎたい!ー瓦屋根の再生と地震への備えー
実施期間:2022/08/25~2023/03/31
目標金額:2,000,000